第3回 対象(2)言語学から

第3回 対象(2)言語学から

(1)言語学の研究領域を理解する。
(2)言語学に対する記号論の影響を理解する。
【キーワード】
記号、ド・ソシュール、ランガージュ、ラング、パロール、シニフィアン、シニフィエ、恣意性、二重分節、音声学、音韻論、文法、形態論、統語論、文章論、意味論、語用論、文字論


言語科学会

1.言語学とは

言語学(linguistic)「言語の構造と機能とに関する科学的研究」

記号(sign)

形式言語(formal language)

人工言語(artifical language/constructed language)

2.記号としての言語

ド・ソシュール(Ferdinad de Saussure,1857-1913)

・差異 rとl

・分節

・二重分節:音による分節と語による分節

・言語の生産性(productivity)

ランガージュ(langage) 言語活動、言語能力

ラング(langue)それぞれの社会において社会的規模の体系として実現された言語

パロール(parole)発話

シニフィアン/シニフィエ

恣意性

構造と体系 統合関係(syntagmatic)と連合関係(paradigmatic relation)

記号論の基本概念をもう少し
フェルナンド・ド・ソシュール 1857-1913

・差異
・分節
・二重分節:音による分節と語による分節
・言語の生産性(productivity)

・ランガージュ 言語活動、言語能力
・ラング それぞれの社会において社会的規約の体系として実現された言語
ex:日本語、フランス語
・パロール  発話

・シニフィアン 意味するもの(記号によって)
・シニフィエ  意味されるもの(記号によって)

・恣意性 ex:手又はハンド

・構造と体系、統合関係と連合関係

3.音声学phoneticsと音韻論phonology

音声(speech sounds)

音(sound)

(伝統的な)言語学の研究領域
音声学と音韻論
形態論、統語論、文章・談話
意味論、語用論
歴史言語学、比較言語学、言語地理学
社会言語学
文字論

4.文法(grammar)と形態論(morphology)・統合論(syntax)・文章論

統語範疇 syntactic category
語彙範疇 lexical category
句範疇  phrasal category

5.意味論(semantics)・語用論(pragmatics)

文脈 context
「言外の意味」⇒暑いですね・・・・・窓を開けてほしい、エアコンをつけてほしい

心理学者・オズグット1950年に開発SD法(意味微分法semantic differential method)

家族的類似(family resemblance)

6.文字論

書き言葉の媒体としての実質を担っている。
文字をもたない言語がある。
漢字をもとにかな文字が作られてきた。

7.「新しい言語学」について

「旧言語学」
「人間と人間の文化の特別かつ普遍的な仕組み」

チョムスキーの生成文法

【言語学の革新者】チョムスキーの生成文法を分かりやすく解説! – TAKA blog (bright-english-edu.com)

チョムスキー階層 – Wikipedia

新しい言語学の研究領域
心理学的能力や社会的コミュニケーション能力の結実したものとして言語を捉える

認知言語学
言語習得論 (第15回 言語習得)
語用論
社会言語学

学習課題

第一章の演習問題で見出した事例と、言語学との関係を考えてみよう。

 

 

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