21 Lessons-21世紀の人類のための21の思考

21 Lessons-21世紀の人類のための21の思考

著作累計世界2000万部突破のユヴァル・ノア・ハラリ最新刊、待望の発売!
『サピエンス全史』で人類の「過去」を、
『ホモ・デウス』で人類の「未来」を描き、
世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人が、
第3作『21 Lessons』では、ついに人類の「現在」を問うーー。
いま、何が起きているのかー?
そして、あなたはどう生きるかー?
いまを生きる現代人に贈る必読の21章
1 幻滅ーー先送りにされた「歴史の終わり」
2 雇用ーーあなたが大人になったときには、仕事がないかもしれない
3 自由ーービッグデータがあなたを見守っている
4 平等ーーデータを制する者が未来を制する
5 コミュニティーー人間には身体がある
6 文明ーー世界にはたった一つの文明しかない
7 ナショナリズムーーグローバルな問題はグローバルな答えを必要とする
8 宗教ーー今や神は国家に仕える
9 移民ーー文化にも良し悪しがあるかもしれない
10 テローーパニックを起こすな
11 戦争ーー人間の愚かさをけっして過小評価してはならない
12 謙虚さーーあなたは世界の中心ではない
13 神ーー神の名をみだりに唱えてはならない
14 世俗主義ーー自らの陰の面を認めよ
15 無知ーーあなたは自分で思っているほど多くを知らない
16 正義ーー私たちの正義感は時代後れかもしれない
17 ポスト・トゥルースーーいつまでも消えないフェイクニュースもある
18 SF–未来は映画で目にするものとは違う
19 教育ーー変化だけが唯一不変
20 意味ーー人生は物語ではない
21 瞑想ーーひたすら観察せよ

「私は、ハラリさんが書いたものすべての大ファンであり、この最新作も例外ではない。」
──ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
「物語によって作られてきた人間の生きる意味を繊細に問い直し、AIにハックされつつある人間の処方箋を大胆に描く。」
──山極壽一(京都大学総長)
「過去(サピエンス)の智者から未来(ホモ・デウス)の預言者になった若き巨匠は、今あるがままの現実世界の人類をどのように理解し行動するのか、その力強い指針を示唆してくれる。」
──本村凌二(東京大学名誉教授)

内容紹介(「BOOK」データベースより)
『サピエンス全史』で人類の「過去」を、『ホモ・デウス』で人類の「未来」を描き、世界中の読者に衝撃をあたえたユヴァル・ノア・ハラリ。本書『21 Lessons』では、ついに人類の「現在」に焦点をあてるー。テクノロジーや政治をめぐる難題から、この世界における真実、そして人生の意味まで、われわれが直面している21の重要テーマを取り上げ、正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問う。いまや全世界からその発言が注目されている、新たなる知の巨人は、ひとりのサピエンスとして何を考え、何を訴えるのか。すべての現代人必読の21章。

目次(「BOOK」データベースより)
1 テクノロジー面の難題
(幻滅ー先送りにされた「歴史の終わり」
/雇用ーあなたが大人になったときには、仕事がないかもしれない
/自由ービッグデータがあなたを見守っている
/平等ーデータを制する者が未来を制する)

2 政治面の難題
(コミュニティー人間には身体がある
/文明ー世界にはたった一つの文明しかない
/宗教ー今や神は国家に仕える
/移民ー文化にも良し悪しがあるかもしれない)
/3 絶望と希望(テローパニックを起こすな
/戦争ー人間の愚かさをけっして過小評価してはならない
/謙虚さーあなたは世界の中心ではない
/神ー神の名をみだりに唱えてはならない
/世俗主義ー自らの陰の面を認めよ)

4 真実
(無知ーあなたは自分で思っているほど多くを知らない
/正義ー私たちの正義感は時代後れかもしれない
/ポスト・トゥルースーいつまでも消えないフェイクニュースもある
/SF-未来は映画で目にするものとは違う)

5 レジリエンス
(教育ー変化だけが唯一不変
/意味ー人生は物語ではない
/瞑想ーひたすら観察せよ)

著者情報(「BOOK」データベースより)
ハラリ,ユヴァル・ノア(Harari,Yuval Noah)(ハラリ,ユヴァルノア)
歴史学者、哲学者。1976年、イスラエル、ハイファ生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、2018年のダボス会議での基調講演など、世界中の聴衆に向けて講義や講演も行なう。著書は、世界的なベストセラーとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


「自由意志」が権限の究極の源泉であり、知能の高さは千差万別であるあらゆる人間は等しく自由であるという前提に、民主主義は立っている

「社会などというものはありません。人々からなる生きたタペストリーがあり・・・・・・・・私たちの生活のの質は、一人ひとりが自らに責任を持つ覚悟がとれれだけあるかにかかっています。」(マーガレット・サッチャー,1987)

心への依存は、自由民主主義のアキレス腱になりかねない。なぜならいったん誰かがテクノロジーを使って人間の心をハッキングして操作できるようになったら、民主政治は情動を操る人形芝居と化すだろう。(P072)

感情はあらゆる哺乳類動物と鳥類が生存と繁殖の確率を素早く計算するのに使う。生化学的なメカニズムだ。感情は、直感や霊感や自由には基づいていない。計算に基づいているのだ。・・・・・感情は合理性の対極ではなく、進化が育んだ合理性を体現しているのだ。

b×c×d=ahh!

生物学的知識(biological knowledge)と演算能力(computing power)とデータ(data)の積は、人間をハッキングする能力(ability to hack humans)に等しい。

私たちは全宇宙をデータの流れと捉え、生き物を生化学的なアルゴリズムにすぎないと見て、宇宙における人類の役割はすべてを網羅するデータ処理システムを創造し、それからその中に溶け込むことだと信じるようになるかもしれない。・・・・・そして、私のデータが他の何十億もの人やコンピュータが生み出すデータとどう結びついているのか、私にはよくわからない。それを突き止めようとする暇もない。山のようなメールを返信するのに忙し過ぎるから。

モンティ・パイソンの映画「ライフ・オブ・ブライアン」
「私につき従う必要はない。誰にもつき従う必要はないんだ。自分の頭で考えなくてはいけない。あなたたちはみな、個人なのだから。あなたたちはみな、一人ひとり違うんだ」モンティ・パイソンは原理主義を茶化していたのだ。

 

 

 

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