第2回 野外調査の方法と実際

第2回 野外調査の方法と実際

1 野外調査の目的
2 野外調査の方法と実際
3 調査成果の分析と報告
【キーワード】
層位学、グリッド、三次元記録、地理情報システム(GIS)、地理座標系、測量、分布調査、学術調査、緊急調査、記録保存


1.野外調査とは

2.一般調査

(1)踏査(とうさ)
(2)測量

3.発掘調査

(1)発掘の単位
(2)遺跡の発掘
(3)遺物の取り上げ

4.近年利用できるようになった各種の野外調査技術

5.まとめ


1.野外調査とは

・考古学研究に必要な物的証拠を野外で入手する作業

・物的証拠には遺跡、遺構、遺物など発見物そのものに関する直接的データとともにそれらの関係性も含まれる

・各国の文化財保護法にもとづいておこなわれる(事前調査と学術調査)

警察の事件現場の証拠集めに似ている。

2.一般調査

(1)踏査(とうさ)

どこに遺跡があるのかを探すこと

地表にある遺物を採集し、遺跡を見つけたり、遺跡の時期、分布範囲などに見当をつけたりする調査

任意の調査

グリット(マス目状の区画)に沿った調査

列(トランセクト)に沿った調査

それらの組み合わせによる調査

例)シリア、ユーフラテス河の中流域の踏査

(2)測量

遺跡の形状や地上に見える構造物を記録する調査

平板測量

レーザー距離計

トータルステーション

写真測量

それらを組み合わせによる調査

岡山県コウモリ塚古墳 石室のレーザー測量

アゼルバイジャン、ギョイテペ遺跡発掘調査

3.発掘調査

遺跡を覆う土壌の除去をともなう調査

グリット法

地層や遺構の記録

遺物の出土位置の記録

小石川植物園

例)アゼルバイジャン、ギョイテペ遺跡発掘調査

(1)発掘の単位

そうじょ【層序】・・・・・〘名〙 地層の積み重なっている順序。また、ある特定地域に分布するすべての地層について、その厚さと岩相を、時代にそって模式的に表現したものにもいう。層位

(2)遺跡の発掘

炉跡(ろあと)・・・・・古代住居址などにある焚き火。くぼみに焼土だけが残っているもの,土器を埋めてあるもの,まわりを石で囲んであるものなどがある。をとったり,照明調理に用いたと考えられている。縄文時代早期には屋外につくられたものがあり,中期には長野県茅野市尖石遺跡,長野県諏訪郡富士見町井戸尻遺跡群,新潟県長岡市栃倉遺跡など多くの遺跡にみられるように,石で囲った堅固なものが現れている。

(3)遺物の取り上げ

4.近年利用できるようになった各種の野外調査技術

ミュオグラフィ法

水中考古学

5.まとめ

移植ごて・・・・・移植ゴテは、ガーデニングの際に草花の移植をしたり、苗を植え付ける時などに使うもの。 土を掘り起こしたり、雑草の根を切るのにも使う、使用頻度の高い道具です。 鍛冶屋が製作する移植ゴテは耐久性のある鋼を鍛造・焼入れした本格仕様。

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