第13回 家族内の関係性

第13回 家族内の関係性
家族というシステムのなかには夫婦関係、親子関係といったサブシステムが存在する。ここでは、家族心理学や、それと関連が深い発達心理学、臨床心理学の知見を参照しつつ、社会心理学的な視点から夫婦関係、親子関係について考えていく。
【キーワード】
夫婦関係、親子関係、愛着、家庭内暴力、夫婦間暴力、虐待、家族療法


1.夫婦関係

(1)夫婦間の満足度の相違

社会的孤立に関する調査(バークマンとサイム 第八回)

(2)夫婦関係における社会的交換

社会的交換理論 社会的交換理論では人間は有形無形の様々な“報酬”の交換によって人間関係を形成・発展していくと説明しています。 例えば,ノートを貸すと,そのお礼に食事をおごる。 食事をして楽しい時間を過ごすことに対して,親しみを感じ困った時に相談に応じる,などです。2019/07/31

結婚年数による満足度

感情労働 感情労働の定義 感情労働とは、企業の顧客である消費者に対して、心理的にポジティブな働きかけをして報酬を得ていく労働です。 求められる一定の感情表現があり、その表現が業務の質や成果を決めます。 肉体労働や頭脳労働に並ぶ、労働の分類とされており、アメリカの社会学者であるA・R・ホックシールド氏によって提唱されました。

(3) 夫婦間コミュニケーションとソーシャルサポート

a.道具的サポート 問題解決を直接的に促すために必要な資源(金銭・労働など)を提供する、情報的サポート(有益な情報を提供する)を区別して分類する

b.情緒的サポート

・共感や励まし、慰めなど、否定的な感情の制御を促す

→心身の健康の維持・増進 間接効果(ストレス緩和効果)と直接効果

・威圧 夫によく見られる

・共感

・依存・接近 妻によく見られる

・無視・回避

夫婦間のコミュニケーション態度

2.親子関係

(1)愛着と安全基地

エインズワーズ 新規場面法(ストレインジ・シチュエーション法)

a.回避法(Aタイプ) 21%

b.安定型(Bタイプ)    67%

c.抵抗・アンビバレント型(Cタイプ) 12%

(2)愛着スタイルの個人差を生み出す要因

養育者 感受性・応答性

子供 気質の違い(扱いやすい子供、扱いにくい子供、慣れるのに時間がかかる子供)

(3)愛着の継続性と内的作業モデル

ボウルビィ 愛着は乳幼児だけのものではなく、生涯にわたって継続するものである。

内的作業モデル 他者の行動を解釈したり予測したりする際の表象モデル

3.家族臨床

(1)家庭内暴力

a.夫婦間暴力(DV:Domestic Violence)

身体的暴行、心理的攻撃、経済的圧迫、性的強要

パートナー間暴力(IPV:Intimate Partner Violence)

b.不適切な養育

児童虐待(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)

(2)家族療法

家族の誰かが、問題を抱えているということは、家族全体のバランスが損なわれていることを意味する。家族全体のバランスを回復することに焦点をあてているのが家族療法である。

IP(Identified Patient) 何らかの心理学的な問題を呈した人を単に患者と呼ぶのではなくIPと呼ぶ

 


ハーロウ 愛着(アタッチメント)

オーブン・フィールド実験 代理母は子ザルが怖くなったらいつでも駆け込める安全基地

恐怖刺激に直面したとき 児童虐待

第11回ハーロウ「愛のなりたち」

第8回 対人関係

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