第11回 知覚運動学習

第11回 知覚運動学習
(1)知覚運動学習について理解する。
(2)知覚運動学習の位置づけについて理解する。
【キーワード】
感覚・知覚と運動との協応、言語行動と非言語行動との相互作用、技能学習、道具使用、練習曲線(学習曲線)、プラトー(高原状態)、制御、開ループ制御、閉ループ制御、練習、全習法、分習法、分散練習、集中練習、レミニセンス、保持、転移、両側性転移、フィードバックの効果、内的フィードバック、外的フィードバック、結果の知識(KR)、パフォーマンスの知識(KP)、限界的練習(熟慮を伴う練習)


1.感覚・知覚と運動との協応

環境から情報を引き出すために、当該の生物はその感覚器官を使って知覚をして、より複雑な判断である認知をしてその動作や運動のための器官を使って行動をする。

パラ言語(:イントネーション、リズム、間、声質など言語の周辺的側面)との相互作用で会話している。

パラ言語とは、コミュニケーションの際に言語情報を補う言語以外の音声のことである。 話し手の感情や意図によって意識的に使われる言語以外の表現がパラ言語とされ、話す速さ、声の高さ、強さ、声色、イントネーション、咳払い、ため息、笑い、相槌、フィラー、沈黙等が含まれる。 アクセントや言語的意味を持つ相槌はパラ言語に含まれない。2021/07/20

言語行動と非言語との相互作用

オノマトペ:自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など。

空書 筆順指導や,字形指導などでよく行われる方法として「空書き(そらがき)」とか「空書(クウショ)」といわれるものがあります。 教師が児童に向かって左手を前に突き出し,筆順に沿って鏡文字を書き,児童がそれに倣っていっしょに書いていく方法です。

2.道具の利用ということ

練習曲線、「試行錯誤学習」

人間にとっての道具、「情報通信技術 ICT」「言語」

物理的道具、心理的道具、心理的道具としての言語

ヴィゴツキーについてヴィゴツキー(Lev Semenovich Vygotsky)は1896年生まれのロシア(旧ソビエト連邦)の心理学者です。 結核により37歳という若さで亡くなってしまうのですが、「心理学者」と一括りにできないほどに、その短い生涯の中で、多くの研究を行い、優れた著作を多数残しました。2011/08/25

3.制御ということ

開ループ制御:フィードバックが組み込まれた制御

閉ループ制御:フィードバックが組み込まれていない制御

4.さまざまな練習

全習法whole method 対 分習法 part method

分散練習 distributed practice 対 集中練習 concentrated practice

レミニセンス reminiscence. あるものを記憶した場合,記銘後,時間の経過とともに保持量が低下するのが普通であるが,記憶材料その他の条件によっては,記銘直後よりもしばらく時間が経過したほうが,よく再生が行われることがある。 このような現象をレミニセンスという。

5.保持と転移

「正の転移」:先に練習して獲得した学習が、次の別の学習を促進する。

「負の転移」:次の学習を阻害する。

両側性転移:運動器官の側性の転移

6.フィードバックの効果

内的フィードバックinternal feedback 練習している本人が感覚で感じ、それを自分の言葉で表現する

外的フィードバックexternal feedback 他人から、言葉等で評価される

結果の知識knowledge of results:KR → 量的フィードバック、質的フィードバック

パフォーマンスの知識knowledge of performance:KP

7.知覚運動学習の理論について

(1)認知的段階

(2)連合的段階

(3)自動的段階

8.知覚運動学習の熟達とは

限界的練習(熟達を伴う練習)deliberate practice

限界的練習(deliberate practice)」とは何か―アンダース・エリクソン「超一流になるのは才能か努力か?」

「ルール支配行動」→「関係フレーム理論」

「派生的な刺激関係と刺激機能の変換」は「恣意的に適用可能な関係反応によって成立している。」


自分が身につけた技能(スキル)はどのような練習をしてきた結果であるのか、振り返って言葉で表現してみよう。

身につけた技能を考えたが、特にないような気がしてきた。日常生活でも、学校でも、会社でも特に身についたようなことは、無いような気がしている。

 

Pocket
LINEで送る