バイオフィーリアをめぐって

生命への愛、それは人間に生得のものか。エドワード・O.ウィルソンをはじめ、学際的な視座をもつ20人の研究者による多面的な考察。

バイオフィーリアとは、生命と生物に対する愛を意味する。それは、人間にとって生得のものなのか、それとも学習されるものなのか。この言葉を定義づけたE. O.ウィルソンをはじめ、20人の学際的な視座を持つ研究者が執筆した論文集。人間の情愛、知性、言語、文化、工業技術、倫理などと関連づけた考察は、人間が地球・生態系環境にいかに向かい合うべきかを考える上で根本的な問題を提起する。〔生物学・環境問題〕

[目次]

  • 第1部 概念の明確化に向けて
  • 第2部 情動と美学
  • 第3部 文化
  • 第4部 象徴体系
  • 第5部 進化
  • 第6部 倫理と政治行動

The biophilia hypothesis

概念の明確化に向けて バイオフィーリアと自然保護の倫理 / エドワード・O.ウィルソン
自然の人間的価値体系に向けての生物学的基礎 / スティーヴン・R.ケラート 著
情動と美学 バイオフィーリア、バイオフォービア、自然の景観 / ロジャー・S.ウルリヒ
人間、生息地、美学 / ジュディス・H.ヘールワーゲン, ゴードン・H.オリアンズ 著
動物との対話 / アアロン・カッチャー, グレゴリー・ウィルキンズ 著
文化 失われた矢を求めて / リチャード・ネルソン 著
植物相と動物相の物語の喪失 / ゲアリー・ポール・ナバーン, サラ・セイント・アントワーヌ 著
ニューギニア人とその自然界 / ジャレッド・ダイアモンド 著
象徴体系 動物の友達について / ポール・シェパード 著
聖なるハチ、不潔なブタ、地獄からきたコウモリ / エリザベス・アトウッド・ローレンス 著
進化 神、ガイア、バイオフィーリア / ドリオン・サガン, リン・マーギュリス 著
生命と人工物 / マダーヴ・ガッジル 著
倫理と政治行動 バイオフィーリア、利己的遺伝子、共有価値 / ホームズ・ロールストン3 著
愛か、それとも喪失か / デイヴィッド・W.オール 著
バイオフィーリア / マイケル・E.スーレ 著

バイオフィリア仮説

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