「社畜」として最後まで働ける人はもはや勝ち組。会社で生き残るために必要なこと

みんなが“社畜”として会社員人生を終えるのが難しい時代になってきた。今、重要なのは「生き残れる社畜」か否か。仕事における価値観や習慣から、社畜タイプと生存度をジャッジ。あなたは幸福な「死ぬまで社畜」でいられるか!?

◆近い将来“一生社畜”「うらやましい」時代に突入

「社畜」として最後まで働ける人はもはや勝ち組。会社で生き残るために必要なこと

「社畜」として最後まで働ける人はもはや勝ち組。会社で生き残るために必要なこと© 日刊SPA!

かつては侮蔑的な意味合いが強かった「社畜」というフレーズ。だが、リストラや早期退職者募集の足音が迫りつつある今の時代、“社畜”として社会人人生を終えられる人は勝ち組なのかもしれない。

「’10年代までは会社員の中にも『年功序列や終身雇用でなんとか逃げ切れるんじゃないか』という雰囲気がありましたが、新型コロナの流行で会社員を取り巻く環境変化が大幅に加速。年功序列制の廃止やジョブ型雇用への移行が着実に進むほか、政府や経団連までもがリスキリング(学び直し)を推奨する状況を踏まえれば、『何も手を打たなければ定年まで生き残れない』という風潮が着実に強まってきていると言えます」

そう語るのは人材育成支援企業「FeelWorks」代表の前川孝雄氏。

◆大リストラ時代も訪れかねない!?

また、人事ジャーナリストの溝上憲文氏によると「社員年齢構成のボリュームゾーンとなっている、バブル入社組を筆頭とした50代社員のだぶついた人件費をいち早く削減したいというのが企業の本音で、今後大リストラ時代も訪れかねない」とか。

社畜にとってはまだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。

◆生き残る上で重要なのは…

「社畜」として最後まで働ける人はもはや勝ち組。会社で生き残るために必要なこと
「社畜」として最後まで働ける人はもはや勝ち組。会社で生き残るために必要なこと© 日刊SPA!

「そんな状況下では年収が1000万円でも500万円でも『年収に見合った仕事』ができていなければ生き残れない。むしろ、今の自分のキャラを踏まえた生存戦略を練って社内に“居場所”をつくることが生き残る上で重要です」

そう語るのは働き方評論家の常見陽平氏。つまり、死ぬまで社畜でいられるかに現在の年収は無関係。それよりも自分の“社畜タイプ”に合った生存戦略を練られるか否かが重要なのだ。

2月14日発売の週刊SPA!内の特集「[死ぬまで社畜]検定」では「仕事観」「忠誠心」「依存度」という3つの要素の検定によって、あなたを7タイプのいずれかの社畜に分類。会社から“放牧”されても冷え込んだ転職市場が待つだけ。“死ぬまで社畜”でいるために行動を起こすのは今しかない。

【人材育成支援企業代表・前川孝雄氏】

’08年にFeelWorksを創業。400社以上で「上司力®研修」を開講。青山学院大学兼任講師。著書に『人を活かす経営の新常識』『本物の「上司力」』など

前川孝雄氏

前川孝雄氏© 日刊SPA!

【人事ジャーナリスト・溝上憲文氏】経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして、精力的に取材・執筆活動を行う。著書に『人事部はここを見ている!』『非情の常時リストラ』など

溝上憲文氏

溝上憲文氏© 日刊SPA!

【働き方評論家・常見陽平氏】千葉商科大学国際教養学部准教授。専攻は労働社会学。『「働き方改革」の不都合な真実』(共著)、『なぜ、残業はなくならないのか』など著書多数

常見陽平氏

常見陽平氏© 日刊SPA!

取材・文/「[死ぬまで社畜]検定」取材班 イラスト/鴻 奈緒  撮影/トキオ

※2月14日発売の週刊SPA!特集「[死ぬまで社畜]検定」より

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